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3.112023
12年目の3.11 保養所・りんごの森
2019年夏、チェルノブイリへのかけはし保養所、【りんごの森】が北海道の岩見沢市に開設されました。
しかしながら、古い家屋にある集合煙突(これが家の中にあると温かい)が雪の重みで、ドカン!と倒れてしまいました。
移植された小さなりんごの木の苗が、まだ小さいのにがんばって小さなりんごの木の実をつけてくれました。そこから「りんごの森」という名前を子どもたちがつけてくれました。
写真では小さく見える煙突が倒れて、屋根に大穴があいて。
応急処置でなんとかしのいで…。
その後のコロナ禍。
煙突の倒れたときの衝撃は、屋根はもちろん、浴室の引き戸が自然に、ツーっつと空いてしまう、ような見えない被害をもたらしました。
そして、謎のお風呂の「水漏れ」が続き、その症状が現れたり現れなかったり。原因がわかり、声を大にして、みなさまに利用のご案内をお知らせすることができるようになりました。
コロナの中で保養をゴリ押ししても、ボランティアなしでは集団保養は成り立たず…というわけで、2011年以降の当団体の保養はお休み。
・家族・友人でのご利用
そして保養のスタイルを変更して、しばらくはご家族だけの滞在ということを当座は勧めてまいりたいと思います。
・食事について
途中までの調理のものや温めるだけのもの、あるいは食材を用意しておき
滞在家庭は、ご飯を炊いたり、お肉を自分たちで焼くぐらいの労力で住むように、昨年からチャレンジしてみました。
いちばん心配だったのは冬期でした。
雪ぶかいところですので、雪かきは業者さんにお願いし、
・暖かいオンドルと冬の遊び
室内で、韓国式のオンドルを導入して、夜でも暖かく眠れるようにしました。
オンドルに関しては、とにかく布団が暖かい。これにつきますね。
そして室温も下がらないのです。
りんごの森の裏庭で子どもたちがそり遊びをするぐらいは雪はどっさりつもりますし、車で25分のところにあるスキー場はそれほど混み合ってるわけでもなく、子どもたちが楽しんですべることができたとのこと。
・心の保養所に
2019年までは保養は3週間で、食事はみなでつくってというスタイルでしたが、期間は問わず、ご家族・友人同士のユニットで保養に利用していただければ…と思います。
もちろん、母子だけで、ゆっくりすごしたい、という方にもご利用いただきたいです。
つかれたら、「ちょっと行ってくるわ」、といえる場所があると、心の中に止めておいていただけると助かります。
・ウリはお風呂です。水がなんとなくやわらかくなったように感じる渇水期を寄贈していただき、湯船に使った人たちはみな、このお風呂はほぐされる~と喜んで頂いております。
2019年の保養のときに、お母さんたちは、足のかがとがツルツルになってきたと言ってましたが、全身浮遊させたら、とても気持ちいいです。
・夢は家庭菜園をしたいのですが…
広い裏庭
まだまだ手がまわりませんm(__)mおゆるしくださいませ。
写真は2019年のもの。子どもたちが帰った後、8月の末に採れてきました。
おいしかったので、瓶詰めにしてカレーなどに使用しています。
夜、玄関の上のステンドグラスが、とても美しいです。ハチドリたちが楽しく幸せを運んでほしいという願いがこもっています。
岩見沢市の駅前にある、小学生以下の子どもたちの室内遊び場はとくに、人気です。
3.11に私たちが、子どもたちにしてあげられることは、こんなことしかありません。
また、これらの保養所の維持・経費、食費、交通費など募金を集めております。
募金先口座 NPO法人チェルノブイリへのかけはし
郵便振替 02760-4-52311 ゆうちょ銀行 店番 279 口座番号(当座) 0052311
🍎ご注意
・衣類は、匂い公害の問題があるので、香料を使わないものをお願いしたいです。
(保養所に着替え置くのをやめました。冬用の雪遊びウエアはご用意します)
・食材、洗剤類、寝具類、食器、調理器具などはすべて揃っています。
・大人子ども含めて15名ぐらいまでは宿泊できます。
・日程が混み合うときは、1階と2階などで、ご利用をお願いすることもあります。
・レンタカーを借りて、家族で観光しつつ、宿泊と食事をりんごの森でするというスタイルもありです。
・テレビ類は今のところつながっておりません。
・費用は無料です。しかし、無料の宿泊所などと考えられても困ります。多くの皆様の寄進によってなりたってる「保養所」です。お互いボランティア精神でお使いくださいませ。
チェルノブイリの子どもたちを保養に招いていたとき、交通費を集めるのが精一杯。
お母さんたちも体調が悪くて、保養によんであげたかったけれど、大人のホームステイは難しい。
適応能力、子どもを100としたら大人は20ぐらいでしょうか?
どこの国も同じでしょう。
だから本当は、チェルノブイリのお母さんたちのために、こんな施設がほしいと思ってました。
彼女たちが誰に気兼ねすることなく、楽しめるような保養所。
今は、戦争が終わるまでよんであげられないですね。