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11.152022
ガラスバッチで被ばく線量を語るという詐欺手法
「ガラスバッチというのは、閉じられた空間で、計測する物ですからチェルノブイリのようなところでの被ばく線量を計測することはできません。
また、内部被ばくのデータをとろうとするのなら、鉛で覆った部屋で、測定しないといけないので、数千万円規模の話になりますよ。」
と、昔々、チェルノブイリの救援をしていて、内部被ばくを測定したいので、機械を援助してほしいと言われて調べたときのメーカーさんの回答でした。
で、以前にも、ご紹介しましたが、そのガラスバッチを堂々と、大混乱のチェルノブイリに持ち込んで、「あなたたちの被ばく線量ではたいしたことはない」という論評をしたのがIAEA,チェルノブイリフォーラムで議長を務めた広島の放射線影響研究所所長の重松逸造氏です。
(くわしくは、2022.1.22の当ブログにて)
緑が旧ソ連の科学者たちの考えていた被ばく線量、水色が、IAEAの考えた線量で。
現場の科学者たちより、はるかに過小評価してるIAEAって、無責任でしかない。
これが、IAEAのチェルノブイリフォーラムの報告書に載ってる、過小評価の証拠です。
何ミリシーベルト…なんて、カッチリ定まった被ばく線量を出せるのは、医療機器による被爆ぐらいで、環境が汚染されたときは、あくまで科学者たちがつくりあげたストーリーの中で、被ばく線量を都合のいいようにつくってるだけの、ものすごい見本だと思いませんか?
旧ソ連は、汚染地域の土壌を検査して、被ばく線量を決めていくので、「空間線量」をつかって、ものごとを考えない立場をとっていました。
なので、ものすごい詳細な汚染地図をつくっていました。
セシウムバージョンだけではなく、ストロンチウムバージョンまで。
ヨウ素に関しては、消えてしまったので、のちのち、なんども汚染地図を再現してみたといいます。
(自然現象で起こってたことを聞き取り…???そんなことどうやってと思いますが。たぶん甲状腺癌が早期に発症した地域を汚染がひどかったとしたとか…)
さて、
で、IAEAの考える被ばく線量がなぜに低いのかというと、ガラスバッチ作戦なんでしょう。
1)あらゆる方向から飛んでくる汚染地域の外で農作業や遊んでる子どもたちが、2)24時間肌身離さず持ってるということは無理。
だけど、あえて、ガラスバッチ理論をつくりたかったのだと思います。
被ばく線量…ですべて説明できる…ということすら誤謬です。
さらにその嘘の上塗りを本当らしくするために、ガラスバッチという小道具を使う。
放射性物質を扱う研究室や、原発サイト内で使用されて、ようやくどのくらい被爆したのか…の目安に使えるとは思います。
しかし、チェルノブイリとフクシマは、同じ、レベル7です。
放出量うんぬんで必死にチェルノブイリより少ないのだという言い訳をする人たちがいますが、それじゃなぜ、あんなに狂ったように除染しなければならなかったのか?(それをまた農業に使うとか嘘の上塗りが続いていきます)
旧ソ連の科学者たちが、あまりにIAEAがデタラメなので、あきれて、自分たちで「1ミリ」とはなんぞやの定義をつくりました。
土壌汚染を中心に内部被ばくの係数が年齢ごとに決まっています。
5~15キュリー範囲の人は、自分たちで移住するかどうか決めることができるゾーン。それ以上は、国として居住を認めないというものです。
キュリーをBq/平方マイキロメートルなどで表現することも完全なイコールではないし、そもそも抜け落ちる概念として「汚染の深さ」です。
閑話休題
まあ、そんなわけで、チェルノブイリの調査に入ったIAEAのガラスバッチのデータすら、フランスで解析したという話もあり、自分たちの研究のためにデータとりたいが、汚染地域に住む人たちを助けたいとは思っていない。
そういうていたらくだし、そのでたらめな被ばく線量によって、このぐらいの放射線量で小児甲状腺がんになるわけがないという、またさらに嘘を積み重ねていきます。
で、もちろん、被害の大きかったベラルーシでは、汚染地域で医師や子どもたちの救援活動をしてる人たちの間では、「ヒロシマの医者、シゲマツ」というのは、国賊なみのきらわれようでした。
ものすごい怒ってましたね。
いったいどの被ばく線量なら癌にならないとか病気にならないと言いきれる科学がこの世に存在するのだろう?と思います。
はたしてそれを科学と言えるのか?
じゃ、癌の原因はなんだ?と問えばわからないという。わからないのに、それだけは原因じゃないという。
できそこないの、一休さんがそこにる。
そして、そのような被ばく線量というあいまいな概念を、さらにあいまいなガラスバッチで計測させて、計測も理想の形で使用されていないのに、何かを言う根拠として論文まで書いた人が、東京大学名誉教授。
早野氏。
「空間線量の三分の一しか実際は被爆線量がない???」
「提供されてないはずのデータ(伊達市住民)が論文に載ってる」
「そもそも、提供に同意してない人たちも使用されてる」
など問題が多すぎて、頭が混乱します。
これらの諸問題に関して、できこそないの一休禅師のような言い逃れをしてて、冷や汗がでるほどです。
とくに「空間線量からざっと計測した数値の三分の一」といいたかったのか?という論文だった。
でも、伊達市市民だったSさん(今は市議さんなので名前を書いたらまた、NPO法でペナルティを受けますかね?)が、気づいて追及をはじめ、科学的にもおかしいと指摘されていきました。
結局は、論文は撤回されたのですが。
その論文の疑惑調査をした東大も問題ない…「君がこんな間違いをするなんて」という軽いノリで通り過ぎたそうです。
しかし、国民が汚染地域に残留させられ、あいまいな数値であってもガラスバッチが反応したということは子どもたちの身体に放射線が当たってる証拠ではあります。
被ばくさせられた証拠です。
その
人の命にかかわることを、「計算まちがいでした~テヘ」で済ませられるのか?
計算間違い????
放射能の空間には、胎児や赤ちゃんがいるんですよ。
建物の中に入ってたら被ばく線量は減るから割り引いて考えられる…とか。
そういう「生ずるい」発想が、原子力産業界全体から匂ってくる。
空間線量は空気中に放射能が漂ってるから、関知できるのであって、その空間が安全ではない…という証拠なだけでしょう?
で、しあわせになるための「福島差別」論ね。
なれるわけがない。
幸せに。
自分たちは安全なところに住んで、あなたたちは汚染された土地に住む自由があるのよという、欺瞞。
嘘のある中で、人は幸せにはなれないのです。
福島県民をばかにしてないと書けないタイトル。
まして医師の一人も書いてない。
広島長崎の被ばく者たちの家を訪ね歩き
「就職と結婚に不利になるから、被ばくしたことは隠した方がいい」という脅しのようなことをしてあるいた一群がいるそうですが。
それと同じです。
差別をした人は、罰する法律をつくればいい。
被害者には慰謝料もちゃんともらえるように。いちいち裁判などしなくても。
苦しめてるのは誰なんだ?
それ以前に安全地帯に住みたい人は、移住して新しい人生を切り開く費用は国が負担すべき。
ガラスバッチを外で計測したデータで、このぐらいの数値なら大丈夫理論は旧ソ連の科学者たちは喝破しましたが、フクシマでは主婦が撃退しました。
つまり日本の科学(専門家)の未来は、期待できないですね。
そもそもUNSCAREが自分たちに都合のいい論文を集めて、理論を創造して、このぐらいの数値なら大丈夫として、被ばくさせる。ALALAの法則
。国民を救うためのコストをギリギリまで出す必要がないように…。
これらIAEAやUNSCARE、ICRPはみなグルグル持ち回ってる。みんな仲間で気心がしれてる(by長瀧重信)
もし、伊達市の勇気あるSさんが気づいていなかったら、この論文から、「空間線量の三分の一ほども被ばくしないだ理論」が採用され、移住や避難を認めない国が続出していったと思います。
素朴な質問ですが、原子力産業のために、一般庶民がそこまで犠牲になる必要あるのかな?
核ごみも北海道へ捨ててこいとか、デメリットしか感じない。
なぜ、日本でチェルノブイリ法がつくれないか…。
空間線量でごまかしを続けてるからではないでしょうか?