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1.172019
市民の被曝線量を過小評価した論文 専門家が新たな疑問
(朝日新聞)伊達市の市議会での追及から始まったこの論文の不正問題。普通はスキャンダルだよなぁ。
被ばく線量が3分の一になるようになっていたということも、「計算間違い」って、それでいいのか?って。健康に関わることなのに。ミスが許されることなのか?って思います。血液型間違えたって、大変なことになるのに。
しかし、個人線量が1メートルメッシュで書かれていて、誰がどのくらいのヒバクしたか個人情報が一目瞭然だったと。しかも、半数の市民がデータの提供に同意していないという。
そもそも!この種の重要なヒバクについての調査は、「厚生省」がすべきであって、福島県医大、とか、東大、とかそういう単発のセクションで調査すべきことなんでしょうか?論文という形式で果たして良いのか?
大規模な広範囲な健康調査を、国の責任で行うべきことを、すべてがインスタントラーメンのように、バッタもんにすり替えられていく。
詳しい経過は、OurPlanet-TVのホームページ。白石さんがんばっていますね。
以下、朝日新聞からの抜粋。1/16
「高エネルギー加速器研究機構の黒川真一名誉教授と東京大の押川正毅教授はそれぞれ、第2論文はほかにも、この誤りでは説明できない不自然な点があると指摘する。月ごとの被曝線量を示したグラフと、被曝を続けたことによる累積線量のグラフについて、両者は同じデータを元にしているはずなのに値が一致しない矛盾があるという。
場所ごとの「空間線量」と、そこに住む人が被曝した「個人線量」の関係を調べた第1論文についても、グラフ中で線量が「ゼロ」の人が多すぎるなど、不自然さがあると黒川氏は指摘。掲載誌に近く投稿する予定という。一方で早野氏は「第1論文の結論には解析上の誤りは見いだされていない」としている。
早野氏は朝日新聞の取材に、第2論文への新たな疑問について「まだ間違いがあるかもしれないが、逐次的にコメントする段階ではない」とメールで返答した。福島県立医大の倫理委員会で承認を受けた研究計画書にもとづきデータはすでに削除したという。再解析は伊達市からデータを改めて提供してもらう必要があるとみられる。」