BLOG
4.292016
チェルノブイリ35年フクシマ10年の悲劇はあるのか‥
今年の4月26日で、チェルノブイリ30周年!
記念のイベントは?
とか聞かれることもありますが、正直、青い息吐息で迎えました。
実際には、私達が活動をはじめて約25年、さらにチェルノブイリ現地のNGOと「これまでの活動のまとめ」の打ち合わせを、2月の末にドイツで行いました。
ちょうど、反核の科学者たちのチェルノブイリ30フクシマ5年の会議があり、そこで私達が支援してるベラルーシの人たちが発表しましたので、合流したのです。
しかしながら、ひとくくりにこのチェルノブイリ30年をまとめることさえ、うちあわせしていても、不可能だと思えてきました。
それほど、原発事故のあとの生活というのは、根こそぎ人の人生を変えてしまうものです。
まとめるとなると、昔の資料をひっぱりだしたり、写真を見てはあれこれ思い出したりしていると、膨大な情報やいろんな人たちの感情も思い出されてきます。
今、母子避難してるお母さんたちや、避難できずに苦しんでいる人、あるいは大切な人が汚染を気にせずに暮らしてることに胸を痛めている人たち。
日本だけでなく、それはチェルノブイリで無数にあった苦しみの中に合流します。
私たちがチェルノブイリの子どもたちを受けれいたときは、原発事故消火作業に大なり小なり、さまざまなレベルで人々が関わっており、被害が現れていたときでした。次つぎと消火作業にかかわった父親たちが、原因不明の病気で亡くなっていった時期でした。
お母さんたちにインタビューしても、泣いて夫の亡くなる時の様子を語れない人もいます。20年たっても涙がこみあげて語れない人がいました。愛していたし、愛の結晶の子どもを産んだばかりで失ったり、そのあとの生活も、頼りにしたい親戚もみな次々となくなってしまった‥。
あるいは、夫をなくして、結局は、養ってもらう男性をみつけても、またその人も亡くなってしまう。
あるいは汚染地域に取り残され、夫を失ってアルコール中毒になって育児放棄になった母親もいました。
もしも、自分だったらこんな困難乗り越えられるだろうか‥と、恐怖に怯えたものです。けれど、今、同じような思いを日本のお母さんたちがしていますね。
原発事故は社会を根こそぎ、変えてしまう‥。
まして、熊本でまた地震が続いています。東日本大震災で移住や避難をされた方も多いのでさぞかし、不安に思われてるでしょう。
こうした困難は、従来の家族像では乗りきれないと私は思います。
私たち、世界中の里親がチェルノブイリの子どもたちのもう一人もう二人の母親や父親として存在することで、現地の親たちの心の支えになっていたことは当たり前のことなのです。
つまり、外部家族。里親さんたちがどれほど手紙で、ベラルーシの家族を支えつづけたかわかりません。
これから自然の猛威が日本を襲うたびに、家族の単位だけでは、子どもたちを育てていけないでしょう?自分の子どもだけでなく、災害や事故の被害を受けた人たちとともにいきていく心構え、そういう社会をつくっていく覚悟。
いつ、自分が家を地震や事故でうしなうやもしれぬ。
そう考えていたところに‥
チェルノブイリの現地から「甲状腺検査のための部品」が故障したから送って欲しい‥って連絡が来ました。
これがチェルノブイリ30周年の現実です。
どこかで誰かがまた救済を続け、そのための支援。
私たちの大切なベラルーシの家族からのSOS。
そして、おそらくフクシマ30年の未来はもっとひどいでしょう。
チェルノブイリ5年で旧ソ連が崩壊して、秘密の暴露が始まりましたから。
現実の問題があきらかにならいかぎり、問題解決の糸口にはたどりつけないのですから。
そして、チェルノブイリ35年、フクシマ10年まで、これから5年「報道は超氷河期」に入る。逆境です。5年後まで、さまざまな報道が凍ったままになるか、温暖化が訪れるかは私たち次第ですね。
そんなわけで、チェルノブイリの救援のために使用させていたくための募金を集めています。
私たちは、日本にはもう子どもたちを呼ぶことは、できないと思っています。
そのため、現地のNGOが子どもたちのための活動をすることに資金援助しています。
今年は子どもたちの毛髪のミネラル検査をして、内部被ばくとの関係を調べるプロジェクトも始まりました。
募金先
1)主にチェルノブイリ関連の活動に使用させていただきます
★郵便振替口座
02760-4-52311
「チェルノブイリへのかけはし」
★銀行からお振り込み
ゆうちょ銀行
・支店名 二七九(にいななきゅう)
・当座 0052311
・口座名 チェルノブイリへのかけはし
2)フクシマの子どもたち関連
★郵便振替口座
02730-8-70496
★銀行からお振り込み
ゆうちょ銀行
・二七九(にいななきゅう)
・当座 0070496
・口座名 未来へのかけはし
★なお、活動が厳密にどちらにもわけられない場合もあります。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (1)
今、アメリカが大きく変わりつつあります。
大統領予備選、昨日サンダース候補がウエストバージニア州で圧勝、勢いが止まりません。
日本のマスコミは言わないが、このままサンダースが勝ち続ければ、最後にスーパー代議員が一転して彼の支持に回り、指名獲得の可能性も出てきました。
サンダースはハッキリと大企業がスポンサーのヒラリーへの批判を強め、国民への世論調査でもヒラリーやトランプ候補をも上回る高い好感度を得ています。
アメリカの有権者は若年層を中心に、金融界・軍需産業と富裕層の代弁者でしかない既存政治家主流にNOを突き付けているのです。
これは、実はトランプ候補への支持も共通で、トランプはTPP廃棄を主張、イラク戦争に反対しブッシュを徹底批判してきたのです。
トランプは自己資金で活動しているから、ブッシュやヒラリーのような金融界・軍需産業の代弁者にならないで、信念でNOが言えるのです。
彼らの台頭には、当然深刻なアメリカの格差、国民の疲弊があるわけですが、アメリカは確実に大きく変わろうとしています。
しかし日本は・・・・いつ変わるんですかね?