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愛と放射能の天秤6 チェルノブイリのキュリーってどう計算するの?サバイバルだよ日本は

これは、平成25年に経産省が配布していた資料です。
何がいいたいんだろう?と思いませんか?
平成25年ですから、フクシマ原発事故から2年後ですね。
で、「おまいら、1987年のロシアの避難基準より厳しんだぜ!日本は!すごいだろ」という図ですね。
で、このときの単位は mSv/年になっていますね。
(単位がこのように混乱させてくれます)

いやほんとう、何がしたいんだろう?
確かに事故後2年の時点で、日本は20ミリシーベルトで、避難させてもらえました(?)けれど。自主避難者さんたちは相当攻撃受けてましたよね。
しかし、平成25年(2013年)時点で、すでにチェルノブイリ法では、1~5ミリシーベルトのところは、「移住の選択エリア」とされてることを知ってましたよね。
天下の経産省ですから。
「被災者支援法成立」と書いてあるわけで。ウクライナ、ベラルーシ独立というサービス情報まで書かれているのに、国民が気にしてる「1ミリ以上」のところは本当はどうなんだ?というところに「煙幕」はってるわけです。
で、これって、ウソですかね?
ウソではないですよね?
ただ、情報が欠落してる。意図的なのか、そうでないのかはわかりません。
しかし、国民への情報開示に、「愛がない」ということは言えるでしょう。
「国民に同意を得てないのに科学者が被ばくを受け入れさせていいのか?」という根源的な問い、チェルノブイリ法にあったその精神は、日本になかったということがわかります。

愛がない人はいません。
放射能に天秤を傾かせてる人たちは、それらに付随するあれこれを愛してるんでしょう。

さて、とてもややこしくなってきたので、いったん、チェルノブイリ法で使用してるキュリーの区分と、現在の私たちが使用してる年間総被ばく線量のおおまかな関係を図にしていました。
1~5キュリー (年間 1ミリ)
5~15キュリー (年間 1~5ミリ)
15~40キュリ以上 (年間5ミリ以上~)

ここでしっかり押さえたいのは、旧ソ連として認められなかったのは、「15キュリー以上のところに国民は住まわせない」と決めたことです。つまり年間5ミリ以上のところには絶対に住めない!というダメ出しが出てる。
(この数字、ややこしいと思いませんか?こういうふうに、単位が混乱するように、してるんじゃないのか?すら思います。ここであきらめたら、サバイバルできません!)

日本には、チェルノブイリ法のような法律はなく、事故のあと、20ミリシーベルトで日本の避難と経産省は書いていましたが、現実にはそんなふうになっていませんでした。
狂ったように除染しまくり、なんとしても、ここに残りなされ…という無言の圧で多くの人が苦しんでいました。
経産省でさえ、ロシアの法律と比べているでしょう?
情けないというか、なんというか。
そうだよな、あちらは宇宙に人が飛んでる国ですからね。
(宇宙食の見本みたけれど、ボルシチとかありました)

さて、原発事故以降、私たちは、自分たちで土壌の汚染を調べなければいけませんでした。
そのために、「1kg」の土壌を採取したと思います。
どの深さまで汚染されてるか…ということで、1kg採取の仕方も違ってきます。
いちおう1キュリーが、深さによって、どのように変わるか、概念図を書いてみました。

そして、キュリー(Bq/㎢)でも、Bq/㎠でも、Bq/㎡でも、採取した土の「表面積S」を出す必要があります。

*表面積(S)の求め方

S=1000(g)÷(比重 1.3× 深さ)

となります。
この表面積の数値は変化しませんので、メモをしておくといいかと思います。
なお、比重 1.3 というのは、採取する土などの性質によって変わりますが、ここでは矢ヶ﨑克馬先生にご指導いただいた通り、「1.3」を使用しております。
(ちなみに、矢ヶ崎先生と計算させていただいた川俣町の土壌は82キュリーでした。便宜上深さ5㎝と想定しましたが、本当はもっと深部に放射能はしみこんでいますので倍々になっていたと思います。)

立方体で採取した土の、表面積は、汚染が深ければ深いほど、小さくなりますね。
その小さな面積を㎢まで拡大していけば、キュリーのあたいになります。
しかしながら。
ここでは理系のそのような作業をまるっとカットしたいと思います。

このとき、㎠のキュリーの値は 3.7 Bqでしたので、それで割ればいいというアンチョコに気づきました。

では、採取した土壌が 569Bq/kg だった場合のキュリーの計算

深さ 5㎝
Ci=569 ÷ 153.846(表面積)÷3.7=0.99959 ≒ 1

深さ 10㎝
Ci=569 ÷ 76.923 ÷ 3.7 =1.9991 ≒ 2

深さ 15㎝
Ci=569 ÷ 51.282 ÷ 3.7=2.9987 ≒ 3

これは、あくまで、文系向けのサバイバル・アンチョコです。

理系の方は、矢ヶ﨑克馬先生の動画をご覧になっていただきたいと思います。
チェルノブイリのキュリーの計算どうするの?教えて矢ヶ﨑克馬先生

ここまでくると、絶対出禁の15キュリーっていうのが、いったい何ベクレルなのか?もう逆算できるのではないでしょうか?

国から国民を守る愛を感じられないことは、いと悲し。

ちなみに、20ミリのところに子どもたちは住まわせられないと、泣いてやめた科学者もいましたね。
それは、愛…です。

さて、本当に…、フクシマ原発事故はチェルノブイリ事故の汚染と比べてどうだったんでしょうか?
 

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