BLOG
9.32023
おしんのようなニジェール国民のみなさま
先日、ニジェールの軍事政権が、フランスの大使を追い出そうとしてる…というニュースを聞きました。
民主主義でえらばれた大統領を拘束して、軍事政権が国を支配してると。
しかしながら、ニジェールの人たちの80%は電気ナシの生活をしてるのに、ウランをフランスに輸出してる…って話を聞くと、え?って思いました。
拘束された大統領って何してたんだろう?
ということで、古いパンフレットを見てみました。
昭和58年ごろ、科学技術庁という組織がありまして、そこのパンフレット。
ニジェールって、少なくとも40年以上、ウラン算出国だったわけです。
原子力産業はウランが安い安いというけれど、産出国の人々がとても貧しい暮らしをしてることを、最低でも40年以上は放置されてきたってことは、日本のパンフレットからでも追えます。
原子力大国、フランスの発展となると、フランスはもっと長期間、ニジェールから資源を輸入してきたけれど。
適切な価格だったのか?
現地の政府が選挙で選ばれたと言っても、まるで宗主国のようなフランスの企業と、蜜月だったとしたら、それは、あまりに罪深いことです。
日本の私たちが原子力の恩恵があああ、といっても、それはよその国の人たちが、「おしん」のように暮らして成り立ってきたものだったとしたら、あまりに悲しい。
ウランの鉱山での被ばく労働も、先進国労働者と同じ基準ではなく、被ばくが放置されてる話を聞いたことがあります。
このような不公平な産業形態に組してることは、良くないことですね。
北海道はブラックアウト3日間を経験しました。
3日間、電気がないだけで、本当に疲れました。
電気のない生活を強いられてきたニジェールの人たちが、軍事政権を支持するほど追い詰められたとしたら、あまりにかわいそう。
その不正義に背筋も凍ります。
安かろう、悪かろう、別の意味で。
日本にもニジェールのウランが輸出されてたんですね。
原子力発電して電気があまりすぎて、揚水発電にして捨ててる日本に。
日本人として…ではなく、地球人として考えたとき、道を正すべきと思いました。
誰かの豊かな人生のために、誰かを踏み台にする生き方は、結局は、どちらも生きていけない…って、学ぶときに来てると思います。