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11.92022
やむにやまれぬ思い
10月26日 東京で、ストッ・ザ・プもんじゅ!の活動をされてるみなさまが、『原発・核燃サイクルの中止を求めて』という院内集会を開かれました。
(衆議院第1会館大会議室)
使用済み核燃料の貯蔵問題…。
も、解決していないのに、原発再稼働60年…って、普通に考えただけで、そんなポンコツ動かしていっていいのかな?と思います。しかし、
運営する側は、「科学的に」と威張るので、一般庶民の、ダイジョウブカナ~を打ち消すことができます。
このような集会に今はマスコミも来ませんので、参加した人だけが真実を知るわけですが、まあ、使用済み核燃料産業に未来はないです。処分をどうやっていいか?人類は本当はまだみつけてないんですから。、
言いたいことは山ほどありますが。その集会に参加していちばん気持ちが苦しくなったことを書いてみたいと思います。
省庁交渉にズラリひな壇に並んだ官僚たちがわかすぎて、まだお尻に、青いシミがノコッ…んじゃないの~というぐらい若かったことに、どっと、日本社会の未来がないことを感じたことを書きたいです。
つまり、もうそこに、彼らの上司の思想や哲学が見え隠れしてしまったからです。
「おまいら集会に行って、国民にもまれてこい。決して本当の事を言わず、すべてをかわして帰ってくれば、一人前の端っこだ!」ぐらいのゲキを飛ばされたんだなぁ。
自分の子どもぐらいの官僚たちを見て、ため息しかでませんって。
正直、原発をつくったときから使用済み核燃料の問題があり、「トイレのないマンション」って言われてて、そのマンションが老朽化して、ウンコおしっこだらけになってる実態を誰も見なくて済んでるだけなんですよね。東海村や青森県におしつけ、北海道にも持って行こうとしてる。
で、そういうことを何十年も反対する側は指摘してるわけです。
当時は「動燃」という組織をつくって、そこから、中間管理職っぽいオッサン軍団が前面に出ていたと思います。若手官僚に、適当にあしらってこいや、というほど、しょうもなくはなかったんだな、今思えば。
1984年に「実用化の域」とか、言ってたけれど、実験段階ですし、そもそもこのキャニスターの横に立ったら死にます。今は彼らの理想としては、コンクリートなどで囲んで分厚くするので、地中に埋めても大丈夫!というのです。でも、そもそも芯になるガラス固化体が完成しない。もう60年やって完成しないもんは、これからいきなり完成するのかな?
簡単に言えば、プルトニウムを取り出した残材をキャニスターに入れるのですが、細い通路を通ってキャニスターにいれるとき、「詰まる」というのです。
解決策は、『下から棒でつついたらいいかと…。誰かが。』とNUMOの説明会は言ってましたね。そばにたったら死ぬような物の固まりが目ずまりおこしてて、その目ずまりを下から棒でつつくバカがいるのか…。
こういう【荒唐無稽な話】を自慢するのが、「官僚」なんだ、ということを、多くの人は知りません。
で、規制庁の若手官僚たちが、六ヶ所村の燃料プールの電源が切れたとき、コレがあるから大丈夫と河北新報2022.2.18
え~!!!ですよね。
私も六ヶ所村に展示館があるので、そこで、得意げに、燃料プールの電源が切れたときは近くの沼からタンクローリーで水をもってきてプールに入れて冷やすので大丈夫です!という映像をみて、【なんなんだ~この子どもだましは~】と怒ったのですが、規制庁キモ入りだったということはわかりました。
で、彼ら官僚はバカなんでしょうか?たぶん、現場を知らないということと、国民をバカにしてるのかなとしか思えません。
けれど、今回は、若手が来てます。彼らの後ろに会場にこないでふんぞりかえってる上司たちを想像して、この子らが本当にかわいそうと思いました。
若い人たちに、どういう仕事の仕方を教えてるんだよ?
と思うんです。
どんな人と相手でも、誠実に話すべきなんです。人間は。
相手がどんな服装をしていようが、どんな態度だろうが。どういう立場だろうが。総理大臣だろうが、路上で寝泊まりしてる人も、みな同じように、嘘はついてはいけないし、問われたことをねじまげて答えてはならない。
それが誠実さ、です。もちろん、相手にわかるように、言い方を変えることはあると思います。子どもにわかるように言えば、たいていの国民はわかるでしょう。
しかし、地震や何かのトラブルで電源喪失で、核燃料のプールの電源が切れて温度があがりガスでも発生したら近づけないでしょう?
そこにえっちらおっちらタンクローリーから運んできた水を、手動で入れて、解決するとはとうてい思えない、ほら話を、官僚が、恥ずかしくもなく肯定する。
地震で道路が寸断されるとか想定してないよ。
とにかく、省庁交渉の時間さえ乗り越えてくれば良いんだ、失言(あきらかな失策を暴露しなければいい)さえしなければ、と言われてきてるのも、もうわかります。
「うちではガルなどでものごとを考えてません!」
設計時のガルよりはるかに巨大な地震に襲われてるのに、それは考えません!
というやりとりをしてるのをみて、おまいら「一休さん」なのか?を笑い出しそうになりました。
とある官僚さんは、ものすごい早口で何を言ってるかわからない。
なぜ、早口かというと、戦争で原発が破壊されたときの、対策や補償について、考えてないのか国民には言えないのか(たぶん、国民には損害賠償はないでしょう)。「電力会社には賠償義務はありません。何もないというと問題なので何かしら(みつくろって)…」みたいな思わせぶりな…。
質問してる国民たちは高齢化してますから、若い人の早口に耳がおいつかないし。中身のない言葉なので、よけい理解できない。
そういう、仕事をさせられてるんですよ。
日本の若手官僚たちが。
彼らが中堅どころになったら、もう、日本には、真摯に政治に向き合うことすら、禁止されてるんじゃないでしょうか?
彼らにとって、必要なのは、書類の書き換えを迫られて、自殺に追い込まれた赤木さんのような上司なんです。
官僚だけじゃない、若い人たちに、人をだましたり、すかしたり、言い逃れしたり、とんち問答のようにしてごまかしたり、そういう生き方を教えるようなことをしてる。日本社会全体が、そういう「真実に生きられない」ように強制されてる。
ソレ違うんじゃないの?っていったら一斉に後ろ指さされてしまう。
それでも言わないといけないのは、このままでは日本の子どもたちが苦しんでいく、若手官僚たちも含めて、わかるから、やむにやまれぬ思いで、みなが活動してる。
主義主張のように言われることも多いけれど。
誠実な対応ができないんです!と言った方がまだメンタルにいい。
しかし、まあ救いようがなかったのか、参加してた若い国会議員がこれまた、とどめさしてきましたね。
「官僚のみなさんをいじめたら、もう来てくれないですよ。私が一生懸命頭をさげてようやく出てきてもらったのに」って。
官僚も国会議員も、おまいらどちらも国民の公僕だろうに。
そっからして、もう根腐れ起こしてるのよね。
8年程前に給食の省庁交渉したときは、もっと中堅どころの年齢の官僚たちが来ていました。(一部、おかしかったけれど。)
原発事故当時、大学生や高校生だったような官僚たちが今回は、処刑台に出されて、国民からの質問に「誠意を持って答えない儀式」を通過させられてた。
彼らの人生を曲げてる大人たちの年齢は私と同じか少し上。
バブル世代だよなぁ。うまくやっていれば、それでいいという風潮の世代ですよね。
上から、そういうふうに教えられた世代なんでしょう。
子どもたちを助けたい…というやむにやまれぬ思い…。
それが本当に遠く見えた日でした。
若い人たちが、不道徳、非倫理地獄にいるのをみるのはツライですね。
なぜそうなるかというと、偉い人のついた嘘を、本当にしようとするからです。