BLOG

引き裂かれていく人間

今の…状況は、
ほんの少しの違いにフォーカスされていき、人々の関係がずたずたに分けられていきます。
ロシア、ベラルーシ、ウクライナ…。
お互い、親戚や知人友人が交差する人たちが
国籍の違いでわかれ
言語の違いでわかれ、
その他いろんな違いにフォーカスされて、傷つけあって殺されていく。
ことをややこしくしてるのは、やはり過激な民族主義も拍車をかけているんでしょう。
それがなぜ、暴力的になってしまうのか…。歴史的にもまた同じところにたどり着いてしまいました。
ウクライナで電柱にしばりつけられてリンチを受けてる人たちの映像が大量にTwitterに流れていて
しばし茫然としました。
この人たちはいったい何をしてるんだろう?
なんなんだ?この意味不明な情報は…。
これが戦争の原因?ではないだろう。
しかし、このようなことが国内にあること、人々が見え見ぬふりをしていたのか…。
あまりに理解不能です。
もちろん、戦争の残酷な映像も垂れ流されています。
子どもたちにそのようなものは見せてはいけないと思います。
大人と違って、無意識に、今必要のない情報のところに入れることができないと思います。
夜怖くなる。

今、私たちのチェルノブイリの里子たちがおびえています。
いつ徴兵されるのか、もっと戦火が広がりはしないか
戦争に参加する国々が増えたらもっと過酷になる。
自分の子どもや家族を守れるのか…。そのおびえ。
その恐怖を共有したときに、
心の底から、「今すぐやめて」「武器を送らないで」
と叫びたいです。
いろんな国がかかわることで、火に油を注ぎ、停戦がどんどん遠ざかる。
いったん止めて、これからどうするかは話し合いで。
そうでなければ海外などへ逃げられない、一般庶民が犠牲になるだけ。
それが戦争です。
戦争がおこれば、お金持ちや知識があってほかの国で食べていける人たちは
どんどんいなくなるんですね。
残った人たちだけで戦うときに、がっかりした気持ちをごまかすために
「国を守ってるのは君たち」とかそういう大義名分が与えられるんですね。
とにかく、みなが早く停戦するように、口々に言ってほしい。
とにかく、止めてから、あれこれ話あってほしい。
胸が痛いです。

違いに目をむけたら国と国、民族と民族は、夫と妻も、相容れない。
けれど、お互いの違いを受け入れて、尊重するというのは時間がかかることですが、
ハードルを乗り越えたら、
強い絆になります。
チェルノブイリの子どもたちを30年前に受け入れたとき
あまりに、行動や生活習慣が違いすぎて、子どもたちが帰った後、
けんけんごうごうです。
受け入れた日本側が。
どうして子どもたちはあんな乱暴なんだ、とか、ききわけがないんだとか。
好き嫌いが激しいのか?
じゃ、来年はもうやめるのか?
という話になったとき、
みなが、「子どもたちはやっぱり元気になった」と言い、やめていいんだろうか?
と思うわけです。
そして、なぜ、こんなことが起こるんだろう?
と思って、私たちは、ベラルーシやロシア、ウクライナの人たちと交流してみました。
そして、やはり子を思う気持ち、健康で家族仲良くすごしたいという気持ちは人間として同じだと
改めて理解しました。
ほんの少しの違いが、フォーカスすると、とても大きな問題になります。
たとえば、子どもたちが焼肉のときの玉ねぎなどを残す。
それはいけないと日本人はしつけようとする。
でも、あちらにいってみると、玉ねぎ、ナマでかじってます。
じゃ、日本人、生で食べなさいと言われたら、食べられるのか?
できないですよね。
もちろん、子どもですから、「そんな乱暴なことしてはいけないよ」とかいろいろ教えることはあります。
たとえば、原発事故のあと、社会が不安になり、私たちどうなるんだろうという…言葉にならない嫌な気持ち。
そういうとき、ベラルーシでは民族舞踊を子どもたちがすごいしていました。
日本は…日本のお母さんたちは味噌づくり。
そんなふうにして、精神安定を保ってるように見えました。
人類は、仲良くなれます。
邪魔する人がいなければ。
逆に、仲裁して、冷静にさせる人がいたら、いくらでも修復していける、私たちはそういう体験をしてきてます。

ロシア政府から63名の日本人が出禁(入り禁)言われてしまった。
さみしいですよね。やはり。
ウクライナの人がロシアの人を憎む気持ちはわかりますが、
私たちまで、その気持ちにひきずられたら、戦争を止めることができなくなります。
日本の政府の主張を聞いてたら、ウクライナに対するロシアに対しては批判してて
ロシアがそれを怒るのは心外だ!というリアクションです。
けれど、それって日本人らしいんですよね。どちらとも仲良くできてると思ってる。
でも、あちらのスラブ系の人たちに、もめてる当事者同士に、あなたたちと両方仲良くしたいです、という考え方はないように思います。
どっちかにしか、つけない選択を両側から迫られてる。
でも…
日本の憲法は、「戦争なしで外国とやっていこうよ」という憲法で、
本当に世界に広めていくべき貴重なものだと思います。
戦争に、仲介者として割って入ってく、そういう役割は政治家の役割ですから。

その憲法があったなら、里子たちがおびえなくてすむのに。
健康を取り戻した子どもたちが、死におびえてるのをきくのは心からつらいし
日本の子どもたちにもそんな思いはさせたくないです。
私たちは引き裂かれてはいけないと思います。
ここからとりえあえず、停戦してほしい。

  • 引き裂かれていく人間 はコメントを受け付けていません
  • 事務局日記

関連記事

コメントは利用できません。
ページ上部へ戻る