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10.182019
子どもに触らさせてはいけない洪水の残留物
洪水で流されてきた汚泥やいろんなものの後片付けに、追われてる方も多いと思いますが。
なんのお手伝いもできず、ただ、警告だけ…というのもとても、卑怯に思えますが、心苦しい中でやはりお伝えしたいこと。
それは、汚泥などは、雑菌だらけ、あるいはわけのわからない有害物を巻き込んでいますので、抵抗力の弱い子どもには接触させられない、ということを、大人が共通理解として持つことです。
ただでさえ、断水、停電などの困難の中で、子どもが熱を出した、車も水没していて出せない…となってくると子どもの命を左右することすらありえます。
テレビではボランティアの協力をよびかけていますが、今回の大災害は、ボランティアでカバーしきれるものではなく、国家レベルで、人を雇って(ピンはねなし)で、健康保証、保険などにも入れて身分保障してもらわないと、やり通せないレベルの災害だと思います。
(ボランティアで入るにしてもボランティア保険には必ず、入ってください。社会福祉協議会が受け付けています)
子どもは危険、手伝わせない…
また、今回の災害地は放射能汚染があるところが多いです。
これもホコリがまいあがって目や鼻、口などに付着したら、危険であることも抑えなければいけないと思います。
私達には、未来のことがわかりません。
しかし、今回の災害級の台風がこれから何度も来る…と考えた場合、というか、誰も考えていないと思います。
テレビがあおるように、がんばらないといけない、復興しないといけない…と。
しかし、本当に個人の住宅の修復レベルの話だけでいいのかしら?
治水のありかた、土地計画の間違いの見直し(日本人がいちばん苦手なこと)を、政府ができるのか?やる気があるのか?
日本人は、「個人の努力」で切り抜ける…偏差値があるとしたらそれは異常に高い民族ですが、駄目なシステムのもとで努力しても意味がない。
つまり、同じレベルの災害がまた何回か起こると考えたことがあるか?
それでも、復興し続けるのか?
たとえば、洪水の犠牲になって死亡された方は福島県が突出しています。
これはなぜなのか?
テレビをみていても、何も解答がないんです。ただ、高齢者が犠牲になった…一つ2つの事例があっても、全員高齢者が携帯を持ってないで、寝てる間に飲み込まれたのか?
それであるなら、福島県の災害行政がおざなりだったとしか言えません。
しかし…大量に野積みされていたフルコンバックが流された…(やっぱりそうなった、みんなこれどうするんだといってたものが放置されてる)。環境大臣が下流の汚染を計測もしないで大丈夫宣言を国会でした。
そして…私が思う疑問、素人ながらに…という意味です。
原発事故のあと、狂ったように(除染作業の人の健康問題になるからベラルーシでは辞めたというのに)除染、土をはぐ作業に邁進しました。そのフルコンバックが流れててしまった。
けれど問題は、表土を剥がれた方の土壌はどうなんだろう?
今回の洪水に対してどうだったのか?
土の表土、ここにものすごい数の土壌微生物がいて、そこに植物が咲いたり水を吸収したり、いろんな仕事を彼らなりにしていたのに、ギュンギュンとはいでフルコンバックにいれて。
今まで空気にふれたこともないような土がいきなり、表土の代わりをできるのか?
つまり、除染作業したところが、洪水でどうだったのか?広域に土をはぎまくるなんて、人類の歴史上、ないことではないか?まして、水害の多い日本で。
都会ではアスファルトなどが水を吸い込まないので、排水ができなくなって洪水になるというけれど。
福島の土はどうだったんだろう。
誰かに対して、それは安全だ!と言い切る人の、浅はかな態度、もちろんそれが人命を預かるセクションだったり専門家であっても、被害が出たときに、自腹で損害賠償もしない人の言うことは、信じられなくなってしまってます。
こんな日本で、NHKのインタビューみたいに警告してくれるとはありがたいことです。
本当は、子どもたちを、落ち着くまで、疎開させてほしい。
3.11の原発事故のときと同じ気持ちです。
復興復興というが、自然破壊をして、復興できるのか?
【洪水対策で有用微生物を散布することで、悪臭対策、地下に堆積した汚泥の雑菌の繁殖を抑えることができます。「Uネット」というボランティア組織もありますが、どうやら高齢化で連絡もおぼつかない状態のようです。これだけの大被害は、国や自衛隊で配布(タイではそうしました)すべきだと思います。配布の拠点がわかったらお知らせすることができると思いますが、あくまでボランティア。スマホも携帯も持ってない高齢者が連絡係…それが今の日本の実相です。家電に出られるほど状況は甘くないですから】