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動機が不明な、あとの祭りのcontaminated water

東電の汚染水(自認・処理水)を海洋投棄(うすめると投棄と言わないのかもしれない)する、ということが、
安全だったらいいのだ、という論理しか許されなくなってる日本です。
これは、ちょっと考えただけで、異論を許さない民主主義の危機がせまってることがわかります。
ここに政府は800億円を投じて、理解を求めるという。
そして…
「風評被害」が起こる!という論調も「?????」です。
それは…誰のために言ってるか…というと、私たち国民は、漁業者のために、放射能汚染水がキケンだ!なんて言ってはいけないのだと、行動規制をかけられます。
姿の見えない指導教官の存在をしっかり感じますね。
しかし…
本当に漁業者のため?
日本の公害事件。
海に水銀を垂れ流し、人体被害起こってるんだけど、とわかってきていても、流し続けた、「水俣病」を引き起こした【チッソ】という大会社があります。
この会社は、大日本帝国と相当強いパイプがあったのか、満州での資源開発にかかわっていたぐらい大物です。
敗戦になり、憲法もかわって
日本国…という国に変わりましたが、大日本帝国の末裔が日本の政治の中枢にいることにはかわりありませんので、
なぜかしら、
水俣病の裁判のときは、国は、国民の味方側にいませんでした。
水俣病は、汚染された魚を食べた猫も、人間も、そして、胎児もみなが、水銀の被害で苦しんだ病気です。
で、原因がわかっていても垂れ流しを止めることをしなかった。
これって、どういう動機だと思います?
殺人の裁判でも、故意だったのか、偶然かっとなって殺してしまったのか?争われるように、
なぜ、水銀を流し続けたのか…というところが、いちばん問われるところですね。
長い長い裁判闘争の末、チッソは責任をとれ、ということになりましたが。
そのあとどうなったか?という新聞記事をご覧になってみてください。

どうでしょうか?
なぜ、そんな人々が苦しむようなものを垂れ流しておいて、賠償金を増やすと、【従業員の給料】【株主の配当】が減るので…、もう打ち切ります。
という、
聞いてるだけで、心が冷凍庫に入ってしまう、冷たいお話ですよね。
アナ雪という映画が人気でした。
ありのままでいい、と。
いや、この会社、ありのままであったらアカンやろ、と思いませんか?
彼らの動機、つまり、問題行動を引き起こす、動機がいちばん、重要だと思います。
車屋さんが、なぜか市販されてる猛毒の除草剤をまいたり、街路樹を切ったことにあれほど、日本中で怒髪天になって何週間も報道を続けていた正義のマスコミが
東電には怒りをいっさい感じることもなく外国から批判をうけたら、そんな圧力はねのけて、日本人で魚介類を食べまくろう運動が始まる勢いです。
北海道の高級食材は、中国へ出荷されていたものも多いですが、それらをその値段で買える日本人ではないですよね。
この人たち、なんでこんなに、危険なもん(タンクからコップでじか飲みできないもん)垂れ流すんだろうな~と、動機を考えると、チッソさんに近いのかなあ、
それとも…???
まだまだわかりませんね~。
ただ、一つ奇妙なことがあります。
それは中国は日本の水産物全面輸入禁止にする前に、すでにアメリカが今年の前半から輸入を減らしていたということです。
しかも福島原発沖に近隣してる宮城もふくめて、ねりものなど。
そうすると、このアメリカの動機ってなんね?ってことになりますよね。
放出する前にもう減らし始めてる。

『原子力なんでもみてやろう』財団法人日本原子力文化振興財団のパンフより

で、このパンフは、六ケ所村が決まる前の時代のものです。
ここに、原子力産業界、肝いりの有名な「五重の防御」説が紹介されています。
このように五重の防御によって放射能は絶対外に漏らさないんです!
原子力は安全なんですよ!
と。

で、その図の下に
でも、でも、でもですよ、少しは外に出すんです。
気体、液体、個体となって。

つまり、原子力と言うのは、始まった時から、海に、汚染水を垂れ流しており、垂れ流してる本人たちが、監視するという、手前味噌な集団です。

放射能を環境中に垂れ流すことは、彼らにとって、別に抵抗のないことなのか?
水俣病とちがって、被ばくの症状は、現れる場所や症状の個人差が激しく、裁判などで、被害を証明することは不可能だと知ってるんじゃないでしょうか?

五重の防御の原子力発電所の周辺で、白血病が増えてきてる。これもすぐにってことじゃなくて、十年、二十年と運転を続けた結果、五重の防御の裏口から垂れ流された放射能のせいなんじゃないでしょうか?
どのくらいの量なのか?
パンフレットには「微量」としか書いてません。
微量で、そのような病気が増えてることを放置してる、その動機が、チッソと同じだったら怖いですね。

このセピア色の昭和のパンフレットと同じ内容は、諸機関(多数の天下り団体)から出されている出版物に、五重の防御説は、同じ広告代理店が考えたのかそのほとんどに載っています。
それで、五重の防御で、放射能を閉じ込められなかったらどうするの?
という質問も、多かったと思います。
質問に対する答えは、アレコレアレコレして、絶対に五重の防御をうちやぶって放射能が出ることはありません、ってことを言うわけです。絶対に、五重の防御を突破できない!と。

では、五重の防御を放射能が突破したらどうなったか?

「あとの祭り」ですね。
もとに戻せないので。

とにかく、内部被ばくが安全と言う人の動機も知りたいです。
ロシアンルーレットな毎日を、私たちにプレゼントしてくれたい動機を。
汚染水を処理水と呼ばせる動機も。
わからないことがたくさんあります。
本当に安全だといいながら原因企業の飲料水やトイレの手洗い水、打ち水、ペットボトルに入れて正社員家族や国会議員とともに消費するほどの真剣さとリーダーシップを見せてくれたら、多くの人もついていくように思います。

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